生命保険会社が倒産したらどうなるの?

次のような質問を受けました。

契約している生命保険会社が潰れたらどうなるの?

実際、バルブが弾けた1997年から2008年にかけて、生命保険会社が7社も倒産しました。

今回は、契約している保険会社が安心かどうかの基準と破綻した場合にどうなるかについてお話していこうと思います。

生命保険会社が破綻した場合、保険契約者はどうなる?

生命保険会社が破綻した場合、そこの保険会社で契約している契約者の保険は、そのまま継続することができます。

しかしながら、死亡保険金の保険金額や満期金の金額等、減額されるケースがほとんどです。

これは、生命保険会社が破綻した場合、その契約を引き継ぐ保険会社もしくは生命保険契約者保護機構が、契約を継続するために、責任準備金や予定利率を見直すからです。

ちなみに、責任準備金とは、保険会社が将来払う保険金や解約返戻金などを積み立てているお金のことを指します。

予定利率とは、簡単に言うと保険を契約する時にあらかじめ、受け取った保険料を将来これだけの利回りで運用するつもりでいるので、保険料をこれだけ割り引きますよと言ったものです。

詳しくは、前回書いた保険料はどう決まるの記事を参照してください。

また、解約を希望する場合、破綻後であれば新しい保険会社に契約移行が完了するまで解約をすることができません。

また契約移行後であったも、ある一定期間に解約する場合は、解約返戻金額が減額されるケースが多いです。

あなたの契約している保険会社は大丈夫かどうか確認する方法

破綻した生命保険会社を見ると、株式による運用に失敗して破綻したケースがほとんどです。

一般的に、その保険会社がきちんと保険金を払ってくれるかどうかを確認する指標は、ソルベンシーマージン比率と呼ばれるものを見ます。

ソルベンシーマージン比率とは保険金等の支払い余力を指す指標で、通常200%以上が安全と言われています。

このソルベンシーマージン比率を式で書くと

{(自己資産+準備金)/0.5×通常の予測を超えるリスクの額}×100

しかしながら、実際、破綻した保険会社を見ると、ソルベンシーマージン比率200%を超えているにも関わらず、破綻した保険会社が多いのも現実です。

そこで、財務内容もさることながら、契約数や当期純利益の伸び等を考慮する必要がでてきます。

これを見るには、各保険会社が毎年出している経営内容のディスクロージャー誌を確認する必要があります。

これは、各保険会社のホームページに掲載されているケースが多々ありますので、それを確認することが重要です。

大概はホームページの企業情報というところから見ることができます。

どこの会社もそうですが、顧客数が多ければ多いほど、経営が安定していますので、あまり小さい保険会社よりは、大きい保険会社と契約した方が無難なのではないでしょうか。

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